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2018年6月17日日曜日

キャバクラに初めて行ったこと

傷も癒えたので書こうと思いました



ある日、僕は中学校時代の友達たちと遊んでいた。中学不登校だった俺に友達なんていたのかと驚きの方もいるかも知れないですが、いたのです。彼らはいい人たちです。

友達が働いているバーであーだこーだ、長々とドリンク数杯で居座っていた僕らに対して店長さんが向ける視線はなかなかに痛かったけど、楽しかった。その店長さんが何故か僕らにキャバクラのクーポンをくれた。曰く大人の体験をしてこいと。ワシはものすご~く嫌な顔をした。
店長さんもそれを察して満場一致ならいきんちゃい、そうじゃなかったら返してくれ俺が行くからと面白いことを言ったので、仕方なく僕は首を縦に振った。

行く前に腹ごしらえするかということで、ラーメンを啜ることになった。
それでも僕の鼓動は早くそれはもう早くなっていた。いいのか。俺なんかが言っていいのかと。いつもはうまいはずのとある豚骨チェーン店の味は少しおかしい。
なんかの間違いで行くのやめたりしねーかなーなんて思ってたりもしたが、人生思ったとおりにはいかず気が付けばキャバクラの前に立っていた。

半地下になっており、なんか高級気な階段を降りるとそこにはボーイさんが。もうキョドキョドですわ。そこらへんは言い出しっぺに任せ席へと案内される…。

俺らみたいな若造がいていい場所じゃねえ。それが第一印象でした。ソッファーはフカフカでもうアレ。まばらにいらっしゃっていたお客さんもみな30やら40やら50やらで20代なんて俺らぐらいなものであった…。なお、萎縮していたのはぼくだけでした。他の二人は普通にしてやがった。わけがわからない。

少しすると、女の子がついてくれた。すでに緊張で口の中が乾ききっていた。女の子さんがよろしく~というので僕もよ、よろしく~と言う。ドリンクを作ってくれたのでとりあえずそれを口に含む。ゲロマズ。やはりまだなれない。

ついてくれた女の子は自分よりも5つ上の人だった。もらった名刺からもなかなかな貫禄を見せつけられた。顔は…まあ…暗かったからよくわからないんですけど、まあはい。
しかしあのキャバ嬢特有の服っていいですね、太ももがメッチャ至近距離で見れてよかったです。つーか近すぎて触れそうだったので自分から避けましたし。何かおさわりしたら怖い人出てきそうだし。

そしてキャバクラのおメインであるおしゃべりタイムが始まる………………

嬢「こういうとこはじめてなの?」

ぼく「はじめてなんすよ~~~だからもうマジで緊張してるんですよね~」

まるで初めて風俗へ行ったときの男性のような返答をしてしまった。

ぼく「つーか女の人と全く話してないですからそりゃもう緊張しますよ~」

嬢「へ~~そうなんだ~~大学生なんでしょ?出会いとかあるんじゃない?」

ぼく「なかなかないんですよね~~~女の人、話しかけれないですし」

さすがはキャバクラ嬢、コミュ障なワシでもなんとか会話ができそ…そ…うなかんじがして、リードしてくれと思ってた。

嬢「じゃあ好きになったことあるん?女の子」

ぼく「」

まさかここにきて哲学的なアレが来るとは俺は思わなかったため思考が停止してしまった…。
好きとは一体何であろうか。僕にはわからない。好きという感情など究極的に言えば子孫を残すためな感情ではないだろうか。つまりヤリたい思ったらそれすなわち好きというのが成立するのではないだろうか。つまりそうであるとすれば僕はやりたいと思ってきた女性がごまんとおるぞ

ぼく「な、ないですかね多分」

出てきた言葉は他人に興味ないですよ系高2病を煩わせた高校生のような言葉。取り繕うとぼくはこういった

ぼく「かわいいな~って思った人ならいますけどね~」

嬢「それはちがうよ~~好きってのはこの人といるとなんかいいな~って感じたりずっといたいな~ってかんじたり以下略」

無い。そんな経験がない。いやたしかに小学校ぐらいのときならある。確か。しかし中高大と全くそんな経験がない。まず女性と話していない。嘘だろ、これが標準的人間がたどる必然の道だというのだろうか。

ぼく「な、ないっすね~そういうことは」
無いのだから仕方がない。

嬢「それは人に興味が無いと思うんよね~~人に興味持ったらいいとおもうよ!彼女もできる!」

嬢「あ。もう時間みたいだから変わるね~~」

エンド。そうか、僕は人に興味がない人間なのか。改めてそう言われるとなんか悲しくなるよねとなった。笑顔で去っていった彼女。他の二人はまだ同じ子が担当しているようだ。曰く指名をしたようであった。女の子から指名して?と言われればきっと否定出来ないだろう。
一方俺!!!!!!!指名して?もなかった。人として各を付けられた気がして僕の気持ちさらにさらに落ち込みただゴクゴクと飲み物を飲み干すマシーンになった。喋れなかったししゃーない。

2人めの女の子はたしか20代前半だった気がするけど対して喋らなかったので覚えてねえ。「休日何しとるんですか」言われても、俺、「家でゴロゴロしてるんすよ」っつって黙らせたからなクソが。困った顔してたわ。なんでいんの?って顔もしてたわ。クソなの俺じゃねえか!!!!!

周り見ると盛り上がってて一体何なんだよとやさぐれた気持ちになりまたクソ不味い水割りを飲み干した。弱い僕はデロンデロンである。

3にんめきた。かのじょはおれをほうっておきほかのおとこどもとはなしていた。

ぼくはまたげろまずいものをのみほした………………。このことはひとこともしゃべっていないきがする…。

ただただ早く終われこの時間と思い飲み干し続けていた。吐きそうだったけどこらえた。

そろそろお時間です言われて席を立つ。足元がおぼつかない僕。出るまでの間もまた気まずかったですね。女の子さんがついてきてくれるんですけど俺ら一言も喋ってなかったら。更には一瞥もせず俺出口に向かました。何かすげー申し訳ないことしてる気がした。いや普通に申し訳ねえわ。謝罪させてほしい。二度といかんが。

賭けダーツで負けてしまった僕は一人分多めに払うことになった。

2万円である。ニートには酷な話である。俺は2万円をドブに捨てたのかもしれない。

おごったやつは嬢のラインを入手しておりホクホク顔であった。一方俺。吐きそう。

ぼくは二度とイカンと思いながら帰路についた。60分いたのですが1万円って高すぎでしょうが。二度とイカねえ。これなら風俗いったるわと思ったのですが、風俗でもまた同じような重度なコミュ障を発症してしまうと考えたら行くに行けない。


以上が初キャバクラの顛末である。割とトラウマになってしまった。普通は楽しいところのはずなのにどうしてこうなったのでしょうか。疑問は残るばかりです。

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