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2015年11月11日水曜日

驚愕の事実を耳に

僕と同類の臭いを感じさせていた僕のクラスメート。彼はほとんど学校に来なかった。僕の嗅覚はやはり間違っていなかったな。彼も僕と同じ穴のムジナだね。仲間が増えたね。などと思いながら毎日を過ごしていた。
が、つい先日彼が休学届を出したこと、そしてバイトに勤しんでいるということを担任の口から聞いた僕のハートは砕け散り心には虚無感。彼と僕はドス黒い糸で結ばれた中ではなかったのかとその日は授業もそっちのけで思いに思いつめてしまった。


彼と僕。一体どちらが幸せなのだろうか。僕は朝とは呼べない時間帯に起き、朝と昼を兼ねた食事を取り、残りの時間でネットサーフィン及び自慰をし、学校へ行き授業を全く真面目に受けず、授業が全て終わると即家路につき、家に帰ったらまた自慰をする生産性のせの字もない日々。
一方の彼はきっとそこら辺の社会人と同じぐらいの時間帯に起床しバイトに勤しみお金を稼ぎ家庭に貢献しているのだろう。まさに超優良高校生である。
一体どこで差がついたのか。こう思うということはどこか心の底で彼を侮っていたのではと思う。そう思うと劣等感がアレでアレでアレ。クッソー。キツすぎるぜ。


気づけばクラスのほとんどがバイト戦士になっているようだった。
とある女子は周りの友達からニートニートと呼ばれていたがここ最近全く呼ばれているのを見ない。きっと彼女もバイトを見つけたのであろう。クソ。
とある男子は「今月は6万稼いだわ~」などと給料を友人に話している。
まさにクラス全体が総バイト戦士化するという僕にとってはまさに地獄のようなことになっている。このビッグウェーブに乗るしかないのだがあいにくとビッグウェーブに乗る方法なんて持ち合わせていないのである。
さて、どこかのとある男子は周りにニートニートと呼ばれても、「勉学に励んでいるからニートではない。」と反論する。一体どこで差がついたのか。キッツイ。
しかしだ。しかしである。高校生は勉学に励むものである。たとえ定時制高校だとしてもだ。だがバイトをしている彼女はまさに秀才。全ての点数、評定が僕より格段に上である。よく考えたらまじめに授業を受けていなかった僕は勉学に励んでなどいなかった。盛大なブーメランを喰らいそのまま死にたい。そのまま死ねたらどんなに幸せなことだろうか。クッソー。


よく考えたら2年生も終わってしまう。あと少しで来年でこんにちは3年生。そしておはよう受験に就職。バイトなんてする隙がないのは目に見えてしまっている。このまま一度もアルバイトをせず高校生活を終えてしまうのだろうか。ほぼ一般的な高校生は必ずどこかで一度はアルバイトをしているという。一般的な高校生はこの先一般的な生活をおくるだろう。しかし僕のような一般的ではない人間はこの先一体どうなるのだろうか。不安で夜も眠れない僕は夜な夜な不味すぎる料理酒を極僅かに口に含み酔いというものを想像している。

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