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2015年11月27日金曜日

我難問見、空白提出

テストの最後を飾るのは現代社会であった。これはもう暗記科目なのでチョチョイのチョイだねとテスト前の数時間を勉強時間に当てた。これ以外勉強といえるような勉強はしていないような気がする。プレスリーを流しながらの頭に単語を詰め込む作業は中々に辛く途中でパソコンを弄ったりスマホをいじったりした。まあ勉強だし息抜きは必要だよねということである。やったぜ。


実際に問題を見て僕は完全勝利を確信した。パーフェクトビクトリー。僕の記憶力を舐めるな、そんな気持ちでいっぱいだったのも束の間、すべて解ききり解答用紙を眺めるとそこにはところどころ空きが。漢字で書くべきなのにひらがなが。僕はここまで知力が落ちていたのかと死にたくなり、そのままテストを続ける気力が極端に低下した。
追い打ちをかけるように解答用紙の隅に解答は裏に続くという悪魔の文言が。
恐る恐る裏を見るとそこには原稿用紙(400字詰め)がプリントアウトされいていた。問題用紙を見ると「お前の生き甲斐とはなんぞや、200字以上で書け。」キッツー。残り時間あと15分の出来事であった。キッツー。


とりあえず考えてみた。自転車パソコンゲームインターネット自慰ロック…。
どれも中途半端で生き甲斐とはいえない気がするようなものばかりである。つまり自分には生き甲斐がない。それなら僕の対作文テンプレの「今は◯◯は無いがこれから◯◯を見つけて◯◯を手に入れていきたい」という完璧なアレを使おうと思ったが無情にも問題文に「生き甲斐無はダメです。」とご丁寧に入れられていた。クッソー。
そもそも生き甲斐とは何か。そこからである。テストが終わった今、意味を調べる意味なんて殆どないが取り敢えず調べてみた。「人生の意味云々…」。わけがわからない。


何の目標もなくただなんとなく生きているだけの半死人に取ってこの問題は酷であった。仕方がないので僕は即座に考えることを放棄し終了までペン回しに励むことにした。作文の配点は中々に高いらしいがもう僕は諦めた。白紙で出すことこそロック。生きがいという何かをぶっ壊すパンクロックである。

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